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パン好き

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「子どもに絵本を読んであげてください。」


このページの内容は、「ぶっくくらぶ」のパンフレットを転載しています。

文章を書かれたのは、こどもの本の童話館グループ 代表 川端 強さんです。

童話館さんから、許可をいただいて転載しています。
 



「子どもに絵本を読んであげてください。」 11ぴきのねこ11ぴきのねこ

 すぐれた絵本を読んであげるということは、洗練された美しい日本語が子どものもとへ届けられる、ということです。子どもは、未知の美しい日本語を、物語の楽しさとともに身につけていくことができます。
言葉は、考え、思い、表現するための道具です。言葉が豊かになることは、考えや思いや表現が、豊かになることです。

 また、どうして、子どもは本を読んでもらうのが好きなのでしょうか。それは、自分の成長にとって物語がなくてはならないものであることを、無意識にせよ、子ども自身がわかっているからでしょう。
そして同時に、それが、自分へ向けられる愛の行為だということを、本能的に知っているからです。
 絵本を読んでもらっている子どもと親との間には、日常の愛情とは少し違う質の愛情が漂っています。それは、親が子に見返り(よい子になるとか、お勉強ができるようになる、とかですね)を求めない、無償の、精神的な愛です。
 今、子ども達の苦しみの多くは、無償の、精神的な愛、暖かく抱きとめられるだけの愛に満たされていないからだと、私は思います。
そこに、子ども達や思春期の人達による社会的事件が発生する背景があると思います。ただ素朴な気持ちで絵本を読んであげることで、私達は、子ども達が切望しているものを与えることができるのです。

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aliceblue


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